点描の世界へようこそ
「あきこさんの日常ブログ」をご覧いただきありがとうございます。このブログはアーティスト「AKIKO SASAGAWA」が点描を描く中で感じた事や制作の道具、影響を受けたパワースポットや人々との交流などを通して気づいた事をまとめたブログです。あなたのお役に立つ事が出来れば幸いです。
はじめまして
はじめましてあきこです。
私は「AKIKO SASAGAWA」として、国内外のアートフェアや企画展や神社仏閣などに作品を奉納をする活動しているアーティストです。
そんな私が
・曼荼羅や点描のイロハ
・制作において感じた事や影響を受けた様々な事
を中心に点描、曼荼羅に興味のある方。また、アーティスト活動をしたいと考えている皆様に私の経験した事などをお伝えしていきます。
私のプロフィールは→こちらをご覧ください。
AKIKO’S PHILOSOPHY (思ったまま、感じたまま・・・・)
私は表面的なキレイさや美しさだけを求めて制作をしていません。
歴史的背景や文化を従来のカタチのまま真似し表現するだけではなく、
伝統の中にある世界観は残しながらも、「今」という時代の感覚をこの概念に置き換えるのであればどうなるのか?
そんな疑問と向き合いながら、幾何学模様、曼荼羅の理念や概念を見る人と共に考察する時間の橋渡しとなる作品作りを目指しています。
また、それぞれの作品には個別の宇宙、自然、神話、哲学から必要なエッセンスを抜き出しながらテーマにあわせて作品を作りあげています。
作品づくりに至った背景には
世界には幾何学的な模様や曼荼羅が存在し、なぜ、それが人が集合する場に使われてきたのか?
そんな疑問が原点にあります。
調べていけば行くほど謎は増え、時にスピリュアルな観点になったり、科学的な観点になったり、
マーケティング的な心理学であったり、また、道徳観を打ち壊すような衝撃すら感じることがありました。
それと同時にその世界に魅了され引き込まれていく中で、「湧き上がる疑問に向き合うこと」それこそが私の制作の原点であり原動力だと感じています。
多くの人が溢れ、集う場にあるエナジーを1枚の画角の中に収める事は出来ないのか?
空間の中にある「空気感」を画角の中に表現できないのだろうか?
比喩的に説明するのであれば、空に打ち上がった花火を見た時に感じる、五感の先にあるなんとも言えない一瞬の感覚を作品の中に封じ込めることは出来ないのか。
そんな想いと疑問が交差する狭間で心の中にある空気感を表現することを求めながら描いています。
実際に私は商業空間の設計を行い、パース(architectural perspective drawing)も学び、
何枚もの作品を作ってきました。
人がただ空間を認知するという事は数式的な規則性をベースに作画する事は出来ますが、しかし、そこにある空間の凛とした空気感を描ききれないことに疑問を持ちながら多くの時間を過ごしてきました。
その想いはやはり、人が認知できる感覚の先にある世界であり、それを哲学や科学的な理論や思想の中から拾い上げた時に、はじめてつかみ取れる感覚だと気づき「宇宙的森羅万象のチカラ」「禅アート」と名付けて作画に落とし込みをしています。
作画におけるこだわり
制作の基本的な軸は、幾何学的な模様を科学的視点で完成させるキュビズム的な点描画法にて作品を制作し、繊細さと、空間の広がりを感じさせる事を大事に取り組んでいます。
作品の原型となる図案(下地)は点描の為に準備はしますが、この図案制作の際に思い描いた世界は点描時において、1つの点でもその世界が変わってしまう事から、最初に思い描いた世界を良くも悪くも壊しながら作り上げるという工法を用いて進めています。
逆に言えば、この工程を用いる事で、その瞬間にしか現れない一期一会を大切にし、既存概念では生み出すことができない瞬間の「偶然」を取り入れながら作業をしています。
また、定規やコンパスなどを使って図形から書き起こすという工程ではなく、建築設計やデザイナーとしてのスキルを活かし、コンピュータソフトを使い下地の採寸を細密に計算し、そのデータを下地としてペンやアクリル絵の具などにより、その瞬間に打ちたいと思う場所に打ちたい色を全て手書きにて点描しています。
1つの作品(50号サイズの作品)に向き合う時間は約500〜600時間を要しますが、描いていく中で、どんどん作品への感情の動きが変わっていきます。
制作時には、瞬間的に塗りつぶしたい衝動に襲われ、時に殴り捨てたくなる気持ちが現れる時もあります。そのような制作での葛藤も含めて、一瞬一瞬を大切にしながら、その時に感じた感情、その時にどのような変化があるのか。
その変化やおかれている状況など、描く中で様々な世界を見つけ出すことを求めながら新たな世界を模索し極限の宇宙的な観点を大切にした世界を追求しています。
アートには、これが正解というものはありませんが、知りたい疑問、人の感性の無限性を曼荼羅や幾何学が持つ神意性を取り込み発展してきた仏教・宗教美術において、その深い世界を探求し、日本古来の伝統や職人文化を今の時代にあわせて変化させること。
それは文化や伝統への冒瀆とも言えるかもしれません。
しかし、同時に森羅万象を唱える仏教や密教の「行きとしていけるものは常に変化し続ける」という教えを考えれば変化は必要な在り方でもあると信じ、探求する・変化するアートとしてその世界を表現し続けていきたいと考えています。
点描で曼荼羅を描く・・ということ。
プロフィールにも書きましたが、神社仏閣を建築する宮大工を曽祖父・祖父に持つ家系に生まれ、幼少より神社仏閣との繋がりが、あたりまえである環境の中で自分もいずれ何かを作る職人になるのだと疑問も持たず育ちました
そのような環境での価値観が引き寄せたのか、それとも偶然なのかはわかりませんが、ジュエリーデザイナーを父に持ち、芸術一家の中で育ったパートナーとの結婚を機により明確に現実化し本格的にデザインやものづくりの世界へ。
そして、様々な経験を通じてパートナーと共に1992年に「株式会社オーガストプランニングワーク」を設立。現在もデザインというビジネスフィールドにおいて、化粧品を始めとする美容商品(ビューティー、サプリメント)またセラピー、ファッションブランドのデザインにまつわる各種デザインにおけるプランニング業務を行っています。
また、インテリアデザイン学科を卒業し、商業空間のプランニング会社等で培った経験を活かし、女性では異例と言われる曹洞宗 大本山総持寺祖院 白山蔵のリニュアルデザインを過去に担当しています。
(この蔵は現在、震災により倒壊しておりますので現存はしていません)
こうしたビジネスフィールドでの経験を続ける中で、大変さの中にも喜びを感じつつも、心の中にある「何か」を表現したいという感覚が湧き上がり、無意識に近い状態で当初はコンピューターグラフィックとして息抜きをするように曼荼羅を作画しはじめました。
そして、当初は息抜きであった曼荼羅作成が自分の心の中でもっと深い世界を描きたい。
さらに深い宇宙とのつながり、真理を求めた作品を作りたいという気持ちが湧き上がり、
パートナーの助言から、15センチ角の台紙に手書きにより毎日1作品(1枚)を2016年7月1日より描きはじめ、2019年3月27日に「毎日マンダラアート連続1000日」達成しました。
そして、この1000日曼荼羅作成での気づきや思いが今の作品作りに通じ、本格的にAKIKO SASAGAWA
心と宇宙をつなぐマンダラアートを制作するアーティストとして作品を神社仏閣へ奉納、また国内外の展示会・展覧会に出展しています。
こうした背景をもとに表面的な「美」にこだわるアートではなく
極め、修行し、心を研ぎ澄ます内面の「美しさ」を表現するために
あえて、時間を必要する困難な点描手法を取り入れ、見る人の心に届けていければと思っています。
長文になってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
AKIKO SASAGAWA
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